1: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:09:50.60 ID:KH7NbmRB0
のび太「遅れてごめんよ」
野比のび太、11歳――。
今日も例によって待ち合わせには遅れて来る。
何をやらせてもダメダメな小学生だ。
剛「お、おう…」
スネ夫「遅刻なんて…のび太のくせに生意気だぞ…」
しかしのび太を迎えるいじめっ子2人組に、いつもの元気はない。
3: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:10:51.48 ID:KH7NbmRB0
のび太「ご、ごめん…ドラえもんが寝るのを待ってから出てきたから…」
のび太の言うドラえもんとは21世紀から来た猫型ロボットで、彼は現在理由あってそのロボットと同居しているのだ。
剛「ドラえもんだと?奴にはこのことバレてないだろうな?」
剛が焦りを含んだ声でのび太を問い質す。
剛「もしこのことがバレたら俺ら3人…一貫の終わりだぞ?」
のび太「だ、大丈夫だよ!ドラえもんあれで結構にぶいとこあるから。それになんだかんだ言ったって所詮はロボットだし…」
のび太は反射的に両手で頭を庇いながらそう説明した。
日頃から剛に殴られているが故の行動である。
5: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:11:35.61 ID:KH7NbmRB0
スネ夫「そんなことより早くしないと…。こんなとこ誰かに見られでもしたら…」
スネ夫が辺りの様子を窺いながら2人の話を遮った。
剛の腰巾着という評価をされている彼だが、我が身にふりかかる危機には人一倍敏感なのだ。
普段は虚勢を張ってそのことを必死に隠している。
しかしのび太は薄々スネ夫の正体に気づいてはいた。
スネ夫は僕と同じで弱い人間なんだ――。
8: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:12:16.37 ID:KH7NbmRB0
剛「おう!そうだな!2人とも例の物は持ってきたな?」
スネ夫の言葉に、剛は本来の目的を思い出したようだ。
のび太「うん。物置からパパのをこっそり持ち出して来たよ」
スネ夫「僕もさ。僕んちのはドイツ製で切れ味抜群なんだぜ…」
2人の手にはきらりと光る物が握られている。
剛「俺のは錆びてるけど、まだまだ使えるぜ」
剛もまた、小学生には不似合いの工具を取り出した。
剛「さあ…始めようか…」
10: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:12:52.46 ID:KH7NbmRB0
丑三つ時の裏山――。
彼らの足元には小さな死体が転がっている。
冷たくなった体。
かつては彼らのクラスで秀才と持て囃され、女子からも人気だった彼――出来杉秀作の死体だ。
のび太「ぼ、僕やっぱりこんなことできないよ…」
のび太の足は震えている。
のび太「やっぱりドラえもんに相談してなんとか…」
剛「何言ってんだ今さら」
のび太「で、でも…冷静に考えたらこんなこと…」
13: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:13:40.43 ID:KH7NbmRB0
剛「だったら何か?ドラえもんに頼んでタイムふろしきでも出してもらうか?」
剛が猫型ロボットの持つ不思議な道具の名を口にする。
のび太「そ、そんな…タイムふろしきは死んだ人を生き返らせることはできないんだ…」
剛「そうだったよな?昼間お前が言ったことだもんな!」
スネ夫「あ、じゃあタイムマシンで過去に戻って、あんなことが起こらないようにすれば…」
のび太「無理だよ。人の生き死にに関することは変えられないんだ…」
剛「だろ?だったらもう…やるしかないんだよ」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/29(火) 12:13:50.35 ID:WTBp49L90
ん…もしかしてすでに出木杉は…?
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のび太「遅れてごめんよ」
野比のび太、11歳――。
今日も例によって待ち合わせには遅れて来る。
何をやらせてもダメダメな小学生だ。
剛「お、おう…」
スネ夫「遅刻なんて…のび太のくせに生意気だぞ…」
しかしのび太を迎えるいじめっ子2人組に、いつもの元気はない。
3: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:10:51.48 ID:KH7NbmRB0
のび太「ご、ごめん…ドラえもんが寝るのを待ってから出てきたから…」
のび太の言うドラえもんとは21世紀から来た猫型ロボットで、彼は現在理由あってそのロボットと同居しているのだ。
剛「ドラえもんだと?奴にはこのことバレてないだろうな?」
剛が焦りを含んだ声でのび太を問い質す。
剛「もしこのことがバレたら俺ら3人…一貫の終わりだぞ?」
のび太「だ、大丈夫だよ!ドラえもんあれで結構にぶいとこあるから。それになんだかんだ言ったって所詮はロボットだし…」
のび太は反射的に両手で頭を庇いながらそう説明した。
日頃から剛に殴られているが故の行動である。
5: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:11:35.61 ID:KH7NbmRB0
スネ夫「そんなことより早くしないと…。こんなとこ誰かに見られでもしたら…」
スネ夫が辺りの様子を窺いながら2人の話を遮った。
剛の腰巾着という評価をされている彼だが、我が身にふりかかる危機には人一倍敏感なのだ。
普段は虚勢を張ってそのことを必死に隠している。
しかしのび太は薄々スネ夫の正体に気づいてはいた。
スネ夫は僕と同じで弱い人間なんだ――。
8: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:12:16.37 ID:KH7NbmRB0
剛「おう!そうだな!2人とも例の物は持ってきたな?」
スネ夫の言葉に、剛は本来の目的を思い出したようだ。
のび太「うん。物置からパパのをこっそり持ち出して来たよ」
スネ夫「僕もさ。僕んちのはドイツ製で切れ味抜群なんだぜ…」
2人の手にはきらりと光る物が握られている。
剛「俺のは錆びてるけど、まだまだ使えるぜ」
剛もまた、小学生には不似合いの工具を取り出した。
剛「さあ…始めようか…」
10: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:12:52.46 ID:KH7NbmRB0
丑三つ時の裏山――。
彼らの足元には小さな死体が転がっている。
冷たくなった体。
かつては彼らのクラスで秀才と持て囃され、女子からも人気だった彼――出来杉秀作の死体だ。
のび太「ぼ、僕やっぱりこんなことできないよ…」
のび太の足は震えている。
のび太「やっぱりドラえもんに相談してなんとか…」
剛「何言ってんだ今さら」
のび太「で、でも…冷静に考えたらこんなこと…」
13: ◆4zj.uHuFeyJ8 :2011/11/29(火) 12:13:40.43 ID:KH7NbmRB0
剛「だったら何か?ドラえもんに頼んでタイムふろしきでも出してもらうか?」
剛が猫型ロボットの持つ不思議な道具の名を口にする。
のび太「そ、そんな…タイムふろしきは死んだ人を生き返らせることはできないんだ…」
剛「そうだったよな?昼間お前が言ったことだもんな!」
スネ夫「あ、じゃあタイムマシンで過去に戻って、あんなことが起こらないようにすれば…」
のび太「無理だよ。人の生き死にに関することは変えられないんだ…」
剛「だろ?だったらもう…やるしかないんだよ」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/29(火) 12:13:50.35 ID:WTBp49L90
ん…もしかしてすでに出木杉は…?
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